殺処分の現状

ペットブームの裏側で

2017年の3月現在において、日本国内は空前のペットブームが訪れております。
テレビではペットの番組や特集、ペット関連のニュースなどが放映されていて、本屋さんでは犬や猫の専門誌だけでなく、ゴールデンレトリバーやトイプードル、フレンチブルドッグなどの犬種ごとの雑誌などの数多く並べられるようになりました。
しかしその反面で、飼えなくなってしまったペットが多く捨てられるようになっており、保健所などには常に沢山の捨て猫、捨て犬が溢れるようになりました。

なぜ犬や猫が保健所にいるのか

どうしてこんなにも犬や猫が好きな方は沢山いるのに、保健所には常に沢山の犬や猫が明日殺されるかも知れない時間を過ごしています。
保健所に来ている犬や猫は、飼い主に捨てられてしまっただけでなく、飼い主が死んでしまったために犬や猫だけ取り残されてしまい、飼い主さんの知り合いの方で飼育できる方がいない場合や、ペットショップで売れ残ってしまった場合、飼育していたブリーダーや販売していたブリーダーの方が、捕まってしまい、管理できる方がいなくなった場合など様々です。

捨てられた犬の末路

犬が捨てられた場合、飼う事を放棄した場合、最終的には保健所にて保管されます。
保健所では、一定期間次の飼い主が見つからなかった場合には、順番に処分されております。

一年間でおよそ28,000匹が殺処分されてしまっているのです。
ペットショップには毎日のように多くの方が訪れて子犬を購入しているのに、保健所には、捨てられてしまって処分を待つだけの犬が何匹もいるのです。

なぜこんな状況になっているのか

年間28,000匹という殺処分の量は尋常ではありません。
なぜこのような状況になってしまっているのかというと、完全に需要と供給のバランスが崩れてしまっているからです。

犬や猫は大事に飼育すると10年以上生きる事も珍しくありません。
犬好き、猫好きな方は特に大事に飼育しますので長生きするペットが多くなっております。

しかし、中には犬や猫をアクセサリー感覚で飼育されている方もいて、引っ越すタイミングであったり、結婚や同棲など生活が変わる際に捨ててしまう方が増えています。
そして引越し先で新しいペットを購入する方も多いなど、最後まで一緒に生活するという心構えのない方が多いせいで殺処分される犬や猫が増えてしまうのです。

また、殺処分の際には直ぐに行われずに一週間程度の猶予がある事も捨てやすい状況を造りあげています。
自分が捨てても他の人が貰ってくれるだろうなど責任感が薄れるような仕組みにも多少の問題があります。

最近では全国に動物愛護団体が増え始め、広島のように殺処分される犬の数が極端の減少している例もあります。
ブームに浮かれるのもよいですが、ブームの裏で起きている事をしっかりと理解するように心がけてください。